殺人的な寒波 - 米国の地に下された神の呪いだろうか？

1. White Out

氷点下42度、風速冷却温度はなんとマイナス52度まで下がり南極よりも寒い、いわゆる「冷凍庫寒波」が、米国全域を襲っている。米国民約1億8700万人が、今回の寒波の影響下にあることが知られている中で、史上初のこの殺人的な寒波は、イスラエルを呪いの道に導いているオバマ政権と米国に対する神の裁き（呪い）であるという主張が慎重に提起されている。

2. 中東の交渉

  

イスラエルは現在、ケリー国務長官を前面に出し中東の和平交渉をリードしているオバマ政権が、イランとパレスチナに一方的に有利な交渉を進めているという不満を隠しきれないでいる。

  

昨年11月に妥結したイランとの核交渉は、イスラエルがイランの核施設を攻撃して、核兵器の開発を根本的に防ぐことができる機会を確保し、イランには北朝鮮の場合のように交渉の履行を​​口実に、核兵器を開発することができる時間を稼いだと判断している。

   

また、 米国は、パレスチナと現在進行中の交渉で、1967年以前の領土、すなわち、イスラエルが第3次中東戦争でエルサレムを奪還する前の領域を基準に、イスラエルとパレスチナの国境に関する交渉を締結する必要があるというガイドラインを提示している。イスラエルに、エルサレムを含む多くの領土を放棄させ、ローマのバチカンが含まれる「国際信託統治機構」にエルサレムを譲歩させるということが、交渉の主要議題である。

関連記事>>

1. 米国がエルサレムをバチカンに譲ろうとしている

2. イランの核交渉妥結を見るイスラエルの見解

3. 創世記12章3節

創世記12章では、神が信仰の先祖アブラハムを呼ぶシーンが登場する。彼を呼んで「 あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい」 （ 創世記12:1 ）と言われ、アブラハムがその命令に従うと神は、「 わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる」 （ 創世記12:2 ）という約束を与えられた。

  

アブラハムに約束された3つの祝福の中の最後の祝福は「あなたの名は祝福となる」であったが、その具体的な内容が、「あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう」 （ 創世記12:3 ） というものだ。

この言葉を字義通り信じているアメリカの保守的なクリスチャンの中には、アブラハムの子孫であるイスラエルを祝福することは、米国が祝福を受ける秘訣であり、イスラエルを呪いの道に導いている米国は、すなわち、神の呪いを受けることになると信じている人が多い。

ケリー国務長官を前面に出して、イスラエルを呪いの道へとリードしているオバマ政権と米国を神が前例のない「殺人的な寒波」で罵倒していると信じているのだ。

http://japanese412.blogspot.com/2014/01/blog-post_5629.html