2つのシナリオのうち、米国経済破綻、正確には米ドル崩壊から起こりうる出来事を想定してみる。
一般的に通貨危機が起こると、株式市場が破壊する。直後に銀行が破綻するので、自分の預金はゼロになる。この時点からはもう津波が押し寄せるようなスピードでことが展開する。
ハリケーン カトリーナとサンディーによって証明されたように、市場が破壊された後2日でガソリンスタンドには石油がなくなり、貿易は中断された。もし、あなたが旅行先にいたのなら家には帰れないでしょう。破壊2日後は自家用車で外に出ることは、他の死に物狂いの運転者のことを考えると非常に危険なことだ。
スーパーや小売店は石油がなくなるため1日から3日で店頭は空っぽに。食料は冷蔵庫のなかの腐っていくものか、隣人に頼み込むか、借りる、盗むかして手に入れるものしかない。その隣人もあなたに食料を求め同じことをしてくるだろう。もし水、食料を十分に蓄えていたのなら、それを防衛するための武器も十分に用意する必要がある。夜寝る間はどうするのか?24時間態勢で蓄えを保護していなければならない。したがって、協同的な生き残り計画が決め手になってくる。
石油なしでは、出勤も不可能。会社は一晩で閉鎖。カトリーナの例をみると、警察官も皆と同じように自分の家族を守り、食料調達のため仕事時間を48から72時間以下に絞らざるおえなかった。物を確保するため元警察官からなる暴力団的な組織が発生することはよくあることだ。したがって、我が家に襲いがかかっても緊急電話で助けを求めることはできない。自分で自分を守らなければいけない。
食料を求め集団でさまようグループにとって、防衛ができないお年寄りは一番簡単な餌食なのだ。患者は必要な薬を手に入れる手段が打ち切られるので、通貨危機の後おこる狂暴な略奪を乗り越えられたとしても、生命維持ができなくなる。このようにお年寄り、慢性病患者が先に死に至る。
持っている現金は役に立たない。携帯は使えない。季節によって必要な冷暖房は効かないので、数えきれない人々が致命的な生活環境に陥る。
同じ理由で、水道施設も管理ができなくなり、トイレは流れないそして感染病が急激に発生する。普段使っているトイレットペーパーは貴重品となる。ゴミ回収もなくなり、ネズミなどが増えはじめ、さらに感染病が増えることになる。
社会では奇麗な飲み水の供給と飢えの解消が優先される。略奪放浪者が殺人者に変わり、地域では食料を求めてどんどん進出する。若い女性は子供に与える缶詰一つのために売春さえおしない。人間の威厳や自尊は社会からなくなっていく。
食糧を節約するための子殺しと安楽死が日常化することで、生活の中で希望を見つけられなかった人々が現実の痛みを忘れるために家族を殺したり、自殺することが日常化されるだろう。
目に入るすべての動物が食糧のために屠殺される時が来るだろうし、歴史的な事例に照らしてみるとこのような食糧不足が3週間続くと飢えた人々がお互いを食うことが生じるようになるだろう。 このような騒ぎをきっかけに、市民を掌握したい政府軍は、問題解決のためにすぐに出ることはない。より多くの人々が死ぬほど制御する必要がある人も少なくなるからである。おそらく、政府はこのような事態が2週間以上過ぎた後、初めて動き始める。
家、車、食料、水、銃のようなすべての私有財産だけでなく、私たち自身も国に帰属されます。あなたがこれまで生き残ることができたら、自分の希望どうりではなく、政府から指定された施設に送還され、政府が必要とする仕事をすることになるだろう。この時になると、なぜそのように現在に議論されているFEMAキャンプ施設が必要なのかわかるだろうし、NSAは、大規模な盗聴によって分類されたリストに基づいて生存者と公共の敵に処断される者が誰なのか把握している。
ドル崩壊後、水と食糧が人々を制御する強力な手段であることをあなたは認識するだろう。
リンク: What Does a Currency Collapse Look Like?
2008年の金融危機以降、複数回の量的緩和でバブルが大きくなった。ドルは近いうちに崩壊する時がやってくるという事実には、別の意見に相違はない。しかし、その後経験する米国と全世界の混乱と激変に対して知っている人は多くないようだ。
上に紹介されたシナリオが少し極端に見えても、経済の崩壊(ドル崩壊)を通じた新たな世界秩序の樹立という彼らの戦略は変わらないだろう。
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